研究課題/領域番号 |
23K16469
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山本 佳奈子 (中澤佳奈子) 筑波大学, 人間系, 特任助教 (70817113)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 周産期メンタルヘルス / 情報ニーズ / オンライン調査 / 妊産婦の情報ニーズ / 情報提供ツール / 妊産婦の相談行動の促進 |
研究開始時の研究の概要 |
周産期に抑うつや不安などに悩む女性は多い。妊娠や育児についての「わからない」ことが不安や抑うつの一因となったり,相談先や相談の必要性を「知らない」ことが相談行動の障壁になっている。 本研究では,周産期の女性のニーズに応じた適切かつ正しい情報を提供することを目指し,先行研究における知見をもとに,①周産期の女性の情報ニーズと医療・福祉の専門職からの情報提供の実態から,情報ギャップを明らかにし,②ニーズとギャップを踏まえた情報提供ツールの作成を目指す。これを通じて情報アクセスの改善を図り,「知らない・わからない」ことによる不安や抑うつを減らし,周産期メンタルヘルス向上の一助となることが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究の最終目的は,妊産婦の情報ニーズに対して,適切かつ正しい情報を提供することを通じて,妊娠中から産後に生じる不安や抑うつの軽減を目指すことである。 本年度は,①妊産婦の情報ニーズの把握と,②妊産婦を支援する専門職から提供される情報の把握,そしてこれらの一致度を明らかにするため,オンラインでのアンケート調査を進めてきた。妊産婦に対しては,アンケート調査への協力を呼び掛けてくれる産科医療機関を募り,施設責任者の同意を得て調査を進めた。また,外来精神科クリニックにおいて,メンタル不調を抱える妊産婦に向けた集団心理プログラムを作成・実施しながら,そこでも調査の呼びかけを行っている。さらに,周産期メンタルヘルス領域で活動する専門職に対し,メーリングリスト等で調査協力の呼びかけを行い,回答を募った。現在,目標数の4割ほどの回答を得ている。妊産婦を対象とした調査の自由回答欄には,自身の情報検索の体験を振り返ったコメントも多く寄せられており,情報提供ツールの開発や運用に大きく役立つものと思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の産休・育休の取得により,研究が中断されていたため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は,2023年度に完了できなかった妊産婦および専門職を対象としたオンライン調査を継続し,調査結果のまとめ・公表を目指す。また,この結果をもとにした情報提供ツールの内容の検討を開始する。
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