研究課題/領域番号 |
23K16470
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
高岡 智子 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (80644947)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 骨盤底筋 / 筋力 / 超音波検査 / 信頼性 / 妥当性 |
研究開始時の研究の概要 |
骨盤底筋訓練(Pelvic Floor Muscle Training;PFMT)は産後の重要な指導項目であるが、PFMTの評価指標となる骨盤底筋の収縮力を測定する機器が産科には備わっていないため、その評価が難しい。 近年、骨盤底の解剖・機能の評価に超音波診断法(エコー)が用いられ始め、骨盤底領域の診療にエコーを活用する場面が増えつつある。本研究は、エコー画像上の測定値から骨盤底筋の収縮力をとらえられないかを検討し、判定の基準値の策出を目指す。本研究により、産科に備わるエコーを活用して骨盤底筋の収縮力を客観的に評価可能になり、評価を取り入れたより実用的なPFMTの提供が実現できる可能性がある。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は骨盤底筋の収縮を反映すると見込む画像上の測定指標(以下、測定指標)が、骨盤底筋の最大筋力を評価する指標として信頼性、妥当性を有するのかを明らかにし、筋力を判定する基準値(カットオフ値)を設定することである。 2023年度は文献検討により、研究計画を確定した。具体的には、課題となっていた研究対象者の設定について再検討し、経腟分娩により単胎の児を得た20歳以上の方で、特に分娩から1~2か月経過した女性を対象とすることに決定した。また、研究対象者のリクルート方法(研究協力の依頼や同意の取得方法)等について検討し、研究計画の詳細を決定した。 上記と並行して、研究実施環境の整備に取り組んだ。研究協力施設と複数回の打合せを持つ中で、施設への依頼事項や研究者との役割分担について調整した。また、データ収集の際に研究対象者(産後の女性)と一緒に来院する乳児の世話をする人員を確保するなど、実際に研究を開始できる環境を整えた。 その後、所属大学の倫理審査委員会に申請し、承認を得て、3月よりデータ収集を開始するに至った。当該年度中に2例のデータ収集を実施し、経会陰エコーを使用して骨盤底筋の収縮動作が問題なく確認できること、研究計画書にて想定する手順により測定指標の計測が可能であることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は研究計画を確定しデータ収集を5例行うことを予定していた。データ収集は2例にとどまったが、研究計画を確定し、倫理審査委員会の承認を得てデータ収集を開始するという主要な進捗目標は達成されたため、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画書に基づき2024年度、2025年度の2年間かけて75名のリクルートとデータ収集を実施する予定である。研究協力施設との調整は円滑であり、今後もスムーズにデータ収集を行うことが期待できる。30名のデータを取得し終えた段階で研究目的の1つ目である測定指標の信頼性の分析を行うことを予定する。
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