研究課題/領域番号 |
23K16476
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字北海道看護大学 |
研究代表者 |
相馬 深輝 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (30753503)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 母子 / 絆形成 / 心拍変動 / 同調 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、産後の母子の絆形成における新たな評価指標として母子の心拍変動の同調の有用性を検証する。そのため、母子の心拍変動の同調の程度と心理学的指標を調査し、母親の育児ストレス、産後うつ発症リスクといった母子の絆形成と密接に関連する産後アウトカムへの影響を明らかにする。母子の心拍変動の同調が産後の母子の絆形成における評価指標になると、従来の評価方法の限界を超えた、客観的・可視的かつ母子双方向からの頑健性の高い評価方法を確立できることになる。さらに、妊娠期から産後まで切れ目なく評価できることにより、乳幼児虐待の予防的介入に向けたケアの構築にも寄与できることが期待される。
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研究実績の概要 |
2023年度は、これまでに得られている妊娠期の母子の心拍変動の同調における評価の可能性についての研究結果をまとめ、学会発表および論文投稿の準備を行い、関連学会での最新の知見を得た。そして本研究目的である、妊娠期から続く産後の母子の心電図測定のための機器を選定し、購入およびプレテストを実施した。産後の調査では、授乳時間とその前後の10分程度、計40分程度測定することから、母子の動作を妨げることなく、アーチフェクトを最小限に抑えられる性能を持つ電極および機器をいくつか検討した上で選択した。さらに、心電図の測定時には、同時にその母子の触れ合いや授乳の様子をビデオ撮影することから、心電図波形と母児の動作が同期できる機器を選択した。 その後、所属大学および調査施設における研究倫理委員会での承認を受け、研究対象者のリクルートを開始し、所属大学と調査施設の双方より研究協力者を得て、計画書に沿った縦断調査に着手している。今後は、研究計画で予定していた症例数に到達するまで、対象者のリクルートおよび調査を進めるが、これと並行して、随時得られたデータより心拍変動の時間解析・周波数解析を行う。これらを10例程度完遂したところで、一度、心拍変動解析による結果とその他の産後アウトカムを検証し、妊娠期からの知見や解析方法について相談している他大学の複数名の研究協力者よりスーパーバイズを受け、学会発表や論文投稿の準備を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
所属大学および調査施設における研究倫理委員会承認後、今年度より研究対象者のリクルートおよび調査を開始した。大学と調査施設の双方より研究協力者を得て、計画書に沿い①産後1週間頃、②産後1か月健診時の2時点での縦断調査を行う。現在までに5名に研究説明を行い、うち3名より研究参加の同意が得られ、2名が①時点の調査を終えた状況である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、計画書で予定していた症例数に到達するまで、対象者のリクルートおよび調査を進める。
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