研究課題
若手研究
本研究では、産後の母子の絆形成における新たな評価指標として母子の心拍変動の同調の有用性を検証する。そのため、母子の心拍変動の同調の程度と心理学的指標を調査し、母親の育児ストレス、産後うつ発症リスクといった母子の絆形成と密接に関連する産後アウトカムへの影響を明らかにする。母子の心拍変動の同調が産後の母子の絆形成における評価指標になると、従来の評価方法の限界を超えた、客観的・可視的かつ母子双方向からの頑健性の高い評価方法を確立できることになる。さらに、妊娠期から産後まで切れ目なく評価できることにより、乳幼児虐待の予防的介入に向けたケアの構築にも寄与できることが期待される。