研究課題/領域番号 |
23K16519
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 香川県立保健医療大学 |
研究代表者 |
多田羅 光美 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (00629032)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | AYA世代精神障がい者 / リカバリー / 生涯発達 / 地域生活支援 |
研究開始時の研究の概要 |
研究目的はAYA世代精神障がい者へのリカバリー概念に基づく生涯発達の視点から地域生活支援を検討することである。AYA世代は精神疾患の好発年齢、ライフイベントの多い時期であり障害が残った場合人生に影響を及ぼす。申請者は、AYA世代の支援として精神科病院デイケアにRYARの設置を考えた。RAYARはリカバリーの考え方に基づいたライフイベントを達成しながら病いと共に生きていく「人生を考える場」とした。そのRAYARを作り支援するプログラムを開発する前段階として、第1段階はAYA世代の不安や学びたいこと、第2段階は支援する看護師が困っていることやニーズを明らかにして、支援プログラム作成への示唆をえる。
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研究実績の概要 |
本研究目的は、Adolescents and Youmg Adults in Recovery(以下、AYA)世代精神障がい者へのリカバリー概念に基づく生涯発達支援を検討することである。 AYA世代は精神疾患の好発年齢、進学、結婚、就職、出産などライフイベントの多い時期である。障害が残った場合、人生に及ぼす影響がある。精神保健福祉の重要な概念にリカバリーがあり、病いと共に希望をもつ自分らしい人生を歩んでいこうとするプロセスである。研究者は助産師と看護師の資格を活かし、病いを抱えながらもライフイベントを達成しながら人生を生きていく生涯発達の視点をもった支援が必要であると考えた。 地域生活支援として精神科病院のデイケアは、中間的な役割を持ち重要である。AYA世代の多くは、退院後デイケアに通所する者、作業所などを利用しながらデイケアを通所する者、デイケアから就職する者など様々な道をたどる。そのため、デイケアは治療しながら地域で生活できるよう支援する場であり、次のライフイベントにチャレンジすることを支援する場であり、人生のステージをつなぐ中間的支援をする場でもある。 よって、第1段階ではAYA世代が退院後、デイケアに通所し地域生活を営む中で困ったこと不安なこと、ニーズなどを明らかにする。第2段階では、AYA世代を支援する看護師の困っていることや現任教育のニーズを明らかにする。質的記述的研究デザインで、データ分析は質的帰納的方法をとる。 現在の進捗状況は、A病院のデイケア利用者4名、看護師4名のインタビューが終了した。次にB病院のデイケア利用者と看護師にインタビューを計画する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
所属する大学と2病院の倫理審査を終え研究開始となった。看護師の対象者の確保は順調だったが、デイケア利用者の病状に左右され対象者の確保に遅れが生じている。病院の研究協力者と相談しながら、今後も進めていく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
各対象者10名を目標に病院協力者の協力を得ながら、対象者選定と半構造化面接を進めていく。半構造化面接の終了後、デイケア利用者と看護師の双方の分析を進めていき、必要なら対象者を増やしさらに深めていく。
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