研究課題/領域番号 |
23K16521
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
吹田 晋 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (30813779)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 援助要請 / スコーピングレビュー / 父親 / 産後うつ / 健康教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、全ての母親又は父親と面談する機会となる市町村保健センターの母子健康手帳交付時に活用する父親の育児に関する援助要請を促す教材を開発することである。まず、父親の育児に関する援助要請態度を明確にし、援助要請態度を測定する尺度を作成する。次に、父親がどのような経路で援助を求めるのかというプロセスを解明する。最後に、父親の育児に関する援助要請を促す教材の開発を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、市町村保健センターの母子健康手帳交付時に活用する父親の援助要請を促す教材を開発することである。母子健康手帳の交付を、全ての母親、又は、父親と面談する貴重な機会と捉えた。以下の3つのことに取り組む。1つ目は、父親の援助要請態度を明確にし、援助要請態度を測定する尺度を作成することである。2つ目は、作成した援助要請態度の尺度を活用し、父親の援助要請プロセスを解明することである。3つ目は、母子健康手帳交付時に活用できる父親の援助要請を促す教材の開発をすることである。当該年度は、父親の援助要請に関する先行研究の特徴や結果を整理するため、スコーピングレビューを行った。文献検索は5つのデータベースを使用した。文献検索から海外の文献を中心に父親の援助要請に関する研究を特定した。研究デザインは、量的研究、質的研究の両方が用いられていた。現在、結果のまとめを進めている。援助要請を測定するための方法を整理する枠組が先行研究において提案されており、その枠組みを用いて援助要請の分析を行う。スコーピングレビューの結果から、これまでの研究で扱われてきた父親の援助要請の特徴や知見を明らかにする。次年度は、それらの結果を踏まえ、父親の援助要請態度とそのプロセスを明らかにするためのインタビュー調査を実施する。さらに、文献レビューやインタビュー調査の結果から、援助要請態度を測定するための尺度を開発するため、尺度項目案の検討を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当該年度は、幅広く先行研究をレビューし、既存の知見を網羅的に整理することに適している方法であるスコーピングレビューを実施した。スコーピングレビューでは、対象とする文献の研究デザインや方法を幅広く設定するため、多くの文献をレビューの対象とする。そのため、文献レビューを進めるために予定よりも時間を要したことから、研究に遅れが生じた。次年度は、父親の援助要請態度と援助要請のプロセスを明らかにするためのインタビュー調査を実施する。
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今後の研究の推進方策 |
父親の援助要請に関するスコーピングレビューの結果をまとめ、海外の学術雑誌に論文を投稿する。さらに、父親の援助要請態度と援助要請のプロセスを明らかにするためのインタビュー調査を実施する。また、インタビュー調査や文献レビューの結果から、援助要請態度を測定するための尺度を開発するため、尺度項目の原案を作成する。
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