研究課題/領域番号 |
23K16532
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
町島 希美絵 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (90767443)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 要介護高齢者 / 摂食嚥下障害 / 低栄養 / セルフアセスメントツール / 姿勢検知 / 摂食・嚥下機能 / 低栄養予防 |
研究開始時の研究の概要 |
要介護高齢者の低栄養を予防するためには、摂食・嚥下機能に応じた早期かつ継続的な「食べる機能の維持」のための介入が課題である。そこで本研究では、従来の摂食・嚥下機能評価とは異なり、要介護高齢者の食事場面の様子から摂食・嚥下機能とそれに影響を与える認知機能に関する情報の収集、整理、分析するアセスメントツールを開発する。ツールは2種類から成る。1つは、摂食・嚥下状況に関するアセスメントツールである。もう1つは、摂食・嚥下機能に影響を与える要因として、食事中の姿勢、認知機能、感情の変化、ケアスタッフや他の利用者などの周囲の環境を分析するツールである。これらを用いた支援の有効性を検証する。
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研究実績の概要 |
自宅または施設などで療養している在宅高齢者には、低栄養リスクや過去に肺炎歴などを抱えている場合が多い。また、活動量が低下すると、さらに認知機能の低下や摂食嚥下機能の低下をきたしやすくなる。状況に応じて、言語聴覚士など、適切な時期に適切な介入を行うことが望ましいが、介護者がその状況を判断して速やかな対応につなげることには限界がある。要介護高齢者の低栄養を予防するためには、対象者の摂食・嚥下機能に応じた早期かつ継続的な「食べる機能の維持」のための介入が課題であると考える。そこで、自宅で介護者向けの支援として、ICTを活用したセルフアセスメントツールが提供できないかと考えた。今年度の研究課題として、家族でも簡便に嚥下障害リスクセルフチェックが行え、専門職への早期介入につながるアセスメントツール開発の示唆を得ることとした。研究をすすめるにあたり、日常的に摂食嚥下機能が低下している要介護高齢者とその家族に訪問を行う言語聴覚士から、家族などの介護者が簡便にチェックできるようなアセスメントツールに必要な項目についての情報を取得した。今回は既存の摂食嚥下セリフチェックリストを用いて、シルバー人材センターに登録している高齢者を対象にデータを収集した。その成果について、第29回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会にて、「要介護高齢者の摂食嚥下機能アセスメントツールの開発」のテーマで口頭発表した。今後は、口頭発表の内容を整理して、専門誌上に投稿したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、口腔内および摂食・嚥下機能評価アプリケーションを実装し、若年者に対して試行するということを計画していた。しかし、簡便に嚥下障害リスクセルフチェックができるようなアセスメントツールに必要な項目の抽出までで、アプリケーションの実装にまで至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
前年度の口頭発表した内容を摂食嚥下関連の専門誌に投稿する。また、口腔内および摂食・嚥下機能評価アプリケーションの評価項目を決定し、実装に向けた準備をすすめる。
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