研究課題/領域番号 |
23K16546
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
室井 大佑 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (90838179)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 脳卒中 / 障害物回避 / 視線行動 / 歩行 / 視線 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、転倒のリスクが高い脳卒中者片麻痺者に対して、狭い隙間を通過するという障害物回避動作(隙間通過課題)における視線行動と注意の影響を明らかにすることを目的とする。われわれは、脳卒中者が麻痺側身体を前方に出すことで障害物との接触率が軽減することを繰り返し明らかにしている。つまり、この行動には、障害物に対する麻痺側の適応性を高める何らかの作用があることを示唆する。こうした発見を背景として、本研究では、麻痺側からの隙間侵入が衝突率を軽減させる理由について視覚または注意の影響があると仮説を立て、その妥当性を検証することを目的とした。
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研究実績の概要 |
本研究では、転倒のリスクが高い脳卒中者片麻痺者に対して、狭い隙間を通過するという障害物回避動作(隙間通過課題)における視線行動と注意の影響を明らかにすることを目的に実施をしている。まずは、脳卒中者の視線を計測するための機器を購入する必要があったため、その手続きを進めた。複数の視線研究機器と比較をして、最終的にはナック社のEMR-10を購入した。その視線計測機器を使用し、共同研究施設である亀田リハビリテーション病院にて脳卒中者7名、若齢健常者5名の測定をすでに実施しており、経過はおおむね順調である。予算の関係で、視線データを解析するソフトウェアの購入ができなかったが、ナック社からデモ機を期間限定でレンタルしながら、一部のデータ解析も実施した。また、成果の公表と情報収取のために、オーストラリア・ブリスベンで開催されたInternational Society of Posture & Gait Research 2023の国際学会に参加をした。現在解析中のデータに関しては、2024年9月に実施される日本神経理学療法学会に演題発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第1実験の視線研究に必要な機器の購入やデータ測定は当初の予定通り進んでおり、2024年度で予定しているデータ数を収集できる見込みである。また、第2実験の視覚・注意研究の計画も進んでおり、倫理審査も承認済みとなっている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り進んでいるため、研究計画の変更等は特に必要がない。引き続き、共同研究機関と協力しながらデータ収集し、2024年度中に論文へまとめていく。
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