研究課題/領域番号 |
23K16555
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
俵 祐一 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (80781971)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 呼気筋トレーニング / 摂食嚥下障害 / サルコペニア |
研究開始時の研究の概要 |
サルコペニアの摂食嚥下障害は近年新しく提唱された概念だが,その病態の捉え方や治療効果については報告が少なく,さらなる検証が必要である.先行研究では,舌骨上筋群の強化がサルコペニアの摂食嚥下障害の改善に影響したと報告している.しかし,その他の舌や咽頭筋群などの嚥下関連筋との関係については不明である. 本研究では,嚥下機能改善に有効と報告されている呼気筋トレーニングを用いて,サルコペニアの摂食嚥下障害を有する患者の嚥下関連筋へ与える影響を検討するため,舌圧や舌骨上筋群および咽頭筋群の収縮能等を形態学的に評価し,その機序とともにサルコペニアの摂食嚥下障害との関連性を明らかにすることを目的とする.
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研究実績の概要 |
サルコペニアの摂食嚥下障害は近年新しく提唱された概念だが,その病態の捉え方や治療効果については報告が少なく,さらなる検証が必要である.先行研究では,舌骨上筋群の強化がサルコペニアの摂食嚥下障害の改善に影響したと報告している.しかし,その他の舌や咽頭筋群などの嚥下関連筋との関係については不明である.本研究では,嚥下機能改善に有効と報告されている呼気筋トレーニングを用いて,サルコペニアの摂食嚥下障害を有する患者の嚥下関連筋へ与える影響を検討するため,舌圧や舌骨上筋群および咽頭筋群の収縮能等を形態学的に評価し,その機序とともにサルコペニアの摂食嚥下障害との関連性を明らかにすることを目的とする. 2023年度は,摂食嚥下障害患者における,サルコペニアの摂食嚥下障害の合併頻度に関する検討を行った.具体的には,研究協力施設に入院し,医師により摂食嚥下障害の診断を受けて本研究への同意を得た患者を対象に,握力,10m歩行テスト,最大舌圧,InBodyを用いた骨格筋量を評価し,サルコペニアの摂食嚥下障害の診断フローチャートを基に,全対象者の内サルコペニアの摂食嚥下障害に該当する者の割合を調査を行ったが,倫理委員会の承認などの過程を踏んだため,調査は12月からのスタートとなった.具体的には,研究協力施設の回復期病棟に入院した患者で研究同意を得られた者を対象として進め,4月末までの状況としては,26例が調査に組み込まれ,その中で2例がサルコペニアの摂食嚥下障害の疑いありと判断された. 本調査期間は1年と設定しているため,引き続きサルコペニアの摂食嚥下障害の調査を進めていく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力機関での調査方法や測定機材の管理運用等の取り決めについて,および倫理委員会からの承認を得るのに予定よりも時間を要したため,調査開始時期が大幅に遅れることとなった.
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今後の研究の推進方策 |
サルコペニアの摂食嚥下障害の調査を2024年度も終了予定日まで進める. また,2024年度開始予定の,摂食嚥下障害患者に対して呼気筋への負荷を行い,実施前後での舌骨上筋群および咽頭筋収縮運動の評価によるサルコペニアの摂食嚥下障害に対する呼気筋トレーニングの即時作用の検証については予定通り始めていく.
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