研究課題/領域番号 |
23K16570
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
伊部 洋子 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (70431723)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自動車運転支援 / 共生と多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
群馬県前橋市の前橋自動車教習所では「スマイルプラン」として、神経発達症圏の患者を含む「一般的な教習では運転免許取得が困難な方を対象とした特別な教習コース」が設置されている。このプランは専門の職員が学科や技能に関する教習サポートや教習のスケジューリング等に関するサポートを手厚く行うものである。 群馬大学では前橋自動車教習所と連携し、この「スマイルプラン」の受講者について、一般情報および教習前の簡易知能検査および、教習における困難と必要な支援、および免許取得の可否と免許取得後1年間における交通事故の発生率について追跡調査を行う。
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研究実績の概要 |
群馬県前橋市の前橋自動車教習所では「スマイルプラン」として、神経発達症圏の患者を含む「一般的な教習では運転免許取得が困難な方を対象とした特別な教習コース」が設置されている。このプランは専門の職員が学科や技能に関する教習サポートや教習のスケジューリング等に関するサポートを手厚く行うものである。 本研究では前橋自動車教習所と連携し、この「スマイルプラン」の受講者について、一般情報および教習前の簡易知能検査および、教習における困難と必要な支援、および免許取得の可否と免許取得後1年間における交通事故の発生率について追跡調査を行う。 研究協力同意が得られた被験者に調査用紙を用いて基本情報を収集し、教習開始前にコース立方体組み合わせテストを行い、おおまかな非言語性IQを測定する。実車教習の評価項目は、技能1段階終了までに要した教習時間、修了検定の受検回数、仮免許学科試験の受検回数、技能第2段階終了までに要した教習時間、卒業検定の受検回数とする。自動車教習所卒業後の追跡調査項目は、運転免許試験(本試験)の受検回数、免許取得後1年間のの運転状況(運転頻度(1週間あたりの運転時間)、交通違反の有無(回数とその内容)、交通事故の有無(回数とその内容))である。 令和5年度は、前橋教習所における「スマイルプラン」の安定した実行、関係各所(群馬県内の特別支援学校高等部等,対象となりうる教育機関)への案内、広報活動を計画した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度においては前橋教習所において「特別な教習コース」遂行の安定化を測った。具体的には教習所教官によるコース立方体組み合わせテストの実施手順の指導や神経心理検査時の課題の教示方法の指導や確認、学科教習や実技教習の指導方法の確認を行った。 また、同コースを受講した教習生の高次脳機能障害や知的障害特有の問題点(本免許受験時に必要な書類を忘れる、検定受検時に必要な眼鏡を忘れるなど)を聴取し、自動車運転技能やや学科試験対策のみならず、スケジュール調整や忘れ物の確認なども必要であることを確認した。これらの対策も個人で差が出ないように、声かけやリマインドを行うタイミングなどについて確認し、共通化を計った。 令和5年度中に倫理委員会の書類作成と通過を目標としていたが遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は倫理委員会申請を行い、個別に対象者に同意を得てデータ収集に入る計画である。
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