研究課題/領域番号 |
23K16572
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
八木 優英 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90848227)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / 筋力低下 / 運動単位 / 神経的要因 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性膝関節症患者の筋力低下には、筋量減少などの骨格筋の要因、運動指令を伝達する神経系の要因が関連すると考えられている。これまで、多くの研究で骨格筋の要因と筋力低下との関連が示されているが、神経系の要因と筋力低下との関連は十分に検討されていない。本研究では、神経系の要因として運動単位の特徴に着目し、筋力低下の進行と運動単位の発火頻度との関連を縦断研究で明らかにし、加えて運動単位の発火に影響する関節病態などの患者特徴を特定する。さらに、トレーニングによる筋力改善と運動単位の発火の改善との関連を解明する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,変形性膝関節症患者における大腿四頭筋の運動単位の発火頻度低下が筋力低下に与える影響を明らかにすること,低負荷な筋力トレーニングによる筋力改善効果への運動単位の発火頻度上昇の影響を明示することである.加えて,運動単位の発火頻度低下をもたらす要因を解明する. 今年度は膝OA患者と地域在住高齢者に対して,ベースライン測定として,膝痛の聴取および筋力,運動単位の発火頻度,筋特性,関節病態の計測を行った.運動単位の発火頻度は膝関節伸展運動中に外側広筋で高密度表面筋電図を用いて計測を行った. 得られたデータから,膝痛または関節変形の重症度によって,被験者を3群に分けて運動単位の発火頻度を比較した.その結果,関節変形の重症度で分けた3群では,運動単位の発火頻度に有意差が見られなかった.一方で,膝痛で分けた3群では群間差が見られ,膝痛を有する群では運動単位の発火頻度が低かった.これは,運動単位の発火頻度の変化には関節変形よりも膝痛がより影響することを示唆する重要な知見と言える.また膝関節伸展筋力と外側広筋の運動単位の発火頻度にも関連が見られており,今後交絡因子の影響を考慮した多変量解析を実施し,運動単位の発火頻度低下による膝関節伸展筋力低下への影響を詳細に検証する. 来年度は,今年度得られたデータから,運動単位の発火頻度と筋力との関連や運動単位の発火頻度低下に関わる要因をなどを分析し,論文化を行う.また,計画通りに低負荷な筋力トレーニングを変形性膝関節症患者を対象に実施する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ計画通りの測定と解析が実施でき,順調に進んでいる
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今後の研究の推進方策 |
予定通りに分析を進め,トレーニング研究を実施する.実験に参加してくださる変形性膝関節症患者を確保できるように医療機関と連携をはかる.
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