研究課題/領域番号 |
23K16588
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
横山 萌香 順天堂大学, 保健医療学部 理学療法学科, 助教 (00964082)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 変形性膝関節症 / インスリン抵抗性 / 疼痛 / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
以前と比べてMRI画像が容易に撮像可能になり、いまや65歳以上のほぼすべての高齢者で、膝関節内に何かしらの損傷があることが明らかになっている。一方で、その際に生じる疼痛の程度や変形性膝関節症(以下、膝OA)の進行速度は個人差がある。申請者は、膝OAの病態と生化学的経路を一部共有する糖尿病に着目し、その個人差を作り出す要因として、“血糖代謝”を挙げた。本研究では、文京区在住の高齢者を対象とした大規模コホート”文京ヘルススタディ”にて血糖代謝関連指標と詳細な関節構造病変の相互作用を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
本年度は、本学が実施するコホート研究、文京ヘルススタディを使用してインスリン抵抗性と疼痛との関係性について検討した。文京ヘルススタディのベースラインデータを使用して、X線画像から変形性膝関節症患者を抽出した。Kellgren-Lawrence分類ではGrade0の被験者はおらず、すべての被験者においてX線的な膝関節の変化を認めた。インスリン抵抗性をもつ被験者は全体の10%未満であり、結果としてわずかではあるものの、糖尿病がなくインスリン抵抗性のみをもつ変形性膝関節症患者であっても疼痛が増強することが示された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、インスリン抵抗性と疼痛についての論文を作成中である。 また、文京ヘルススタディの5年後計測を完了し、現在データのクリーニングを行なっている段階であるため。
|
今後の研究の推進方策 |
前向きデータの使用が可能になったため、進行に血糖代謝系が及ぼす影響も今後検討していく。
|