研究課題
若手研究
長期間の寝たきり状態では,循環調節能が鈍化することで起立耐性が低下し,運動耐容能が著しく低下する.この問題点に対して従来から宇宙医学分野で使用されてきた下半身陰圧負荷装置(Lower body negative pressure:LBNP)を医療現場で利用するという解決策を考案した.LBNPは寝たままの状態で下半身に陰圧を加える装置であり,上半身の血液を下半身に移行させることで起立時と同様の血行力学的変化を模擬できる.本研究では寝たきりに伴う起立耐性低下を予防することを目的として,LBNPの原理を応用した次世代リハビリテーション機器を開発する.