研究課題
若手研究
「関節窩の向き」という肩甲骨の部分的な骨形態が投球障害肩の発症リスクを高める可能性が議論されてきたが、リスクが高まるメカニズムの解明には至っていない。 我々は形状データの標準化を行う「相同モデル」という新手法を用い、肩甲骨の全体形状の包括的な解析を進め、このメカニズムへの新たな視点の提供を目指している。本研究では、相同モデルを用いて野球選手の肩甲骨全体形状を解析し、投球障害肩の発症リスクを高める形態変異を明らかにする。加えて、野球選手の利き手・非利き手の比較やオーバーヘッド競技未経験者との比較、競技開始年齢の影響を検討し、リスクの高まる形態変異が生じるメカニズムを探ることとする。