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関節リウマチに対する適切な運動療法の確立に向けた基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K16619
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

小曽根 海知  埼玉県立大学, 大学院保健医療福祉学研究科, 研究員 (70965350)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード関節リウマチ / 運動療法 / 炎症 / マウス
研究開始時の研究の概要

関節リウマチ (Rheumatoid Arthritis: 以下RA) 罹患者は国内に数多く存在し、RAは罹患者の生活の質を低下させる重篤な難治性疾患の一つである。RAに対する運動療法は患者主観的評価の改善に繋がることは既に知られているが、運動療法が如何なる機序でRAの進行予防に影響しているのか、また発症前後における運動療法がRA病態に対し如何なる影響を及ぼすのか、その詳細は不明である。本研究では、RAに対する適切な運動療法介入の確立に迫るため、ヒトRAモデルマウスを用いた基礎実験にて運動療法の効果並びに適切な運動療法の種類に関して検討し、新たなリハビリテーション介入の提案に繋げていく。

研究実績の概要

関節リウマチ(rheumatoid arthritis:以下RA)に対する運動療法は、疾患活動性や疼痛に関する患者主観評価を改善させることから、近年は強く推奨されている。しかし如何なる機序で患者主観評価を改善させたのか、その詳細は明らかとなっておらず、動物を使用した基礎研究での報告も非常に少ない。そこで本研究は、ヒトRAモデルマウスであるSKG/Jclマウスを使用し、特に活動期に対する運動療法の効果検証、ならびに運動種類の違いによる効果検証を目的に実施することで、RAに対する適切な運動療法の確立を目指す。
初年度はヒトRAモデルマウスの活動期に対する運動療法の効果検証を中心に実施した。運動療法としては低負荷トレッドミル走行を実施した。活動期に対する低負荷運動は関節炎スコアの抑制効果および骨破壊の抑制効果があることが示唆された。また滑膜+脂肪複合組織から抽出したmRNAの発現を比較しても、運動実施群において炎症関連因子の発現は減少していることが示唆された。また運動のタイミングとして発症の前後で比較を行ったが、発症後に運動を実施する方が良好な結果を得ることができた。なお、現在は、組織学的な変化に関して検証中であり、半定量評価を実施した後に論文執筆を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究目的を達成するために必要となる病態モデルマウスの確立、およびモデルマウスを使用した運動介入効果検証を順調に実施することができた。以上は概ね当初の計画通りの進捗であり、これらの成果について今後学会報告及び論文執筆が可能となるまでデータを集めることができている。

今後の研究の推進方策

次年度はRA病態モデルマウスに対し、運動療法の種類を変更させることで如何なる影響が及ぶのか検証することを目的に実施する。今年度の成果により、運動療法のタイミングは発症後に実施したほうが効果があることが示唆されたため、発症後のRAモデルマウスに対し、トレッドミルと水中運動の比較を行っていく。そのための水中運動装置の作成を順次進めていく。また今年度より研究者の所属施設が変更となったことで、実験環境の整備及びモデルマウスの再検討が必要となった。進捗が遅れることが見込まれるため、早急に環境の整備に移る予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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