研究課題
若手研究
高齢者の運動機能低下に着目した転倒予防の研究は数多くなされているものの、慣れ親しんだはずの住宅内での転倒発生が増加している。転倒発生につながる環境要因(環境ハザード)について、日本の住宅構造に即した定量的な評価尺度は未確立である。本研究では日本の住宅構造に即した環境ハザード評価尺度の開発とともに、運動機能低下と環境ハザードの重複による住宅内転倒リスクへの影響を検討する。転倒が多い住宅内の環境ハザードの定量化が可能となるだけでなく、転倒予防のために運動機能、住宅内環境の両者にアプローチすることの重要性を示すことにつながり、高齢者が慣れ親しんだ住宅での転倒を予防し、生活を継続することに貢献できる。