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要支援・要介護高齢者を対象とした座位行動・QOL改善に向けた介護予防方略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K16629
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関令和健康科学大学

研究代表者

北村 匡大  令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 講師 (60910859)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード要支援・要介護高齢者 / 座位行動 / QOL / 介護予防 / 身体活動
研究開始時の研究の概要

要支援・要介護高齢者における介護予防や重症化防止は急務の問題であり,健康関連(Quality of life:QOL)や座位行動の是正は重要である.本研究の目的は,要支援・要介護高齢者を対象に座位行動フィードバックを用いた座位行動是正への介入が座位行動ならびに健康関連QOLに与える影響を検証することである.この影響が明らかとなった場合,座位行動の目標値が示され,座位行動是正のための具体的な方略を提案することができ,介護予防プログラムの一部に繋がると考える.

研究実績の概要

要支援・要介護高齢者数において、介護予防や重症化防止は急務の課題である。また、寝たきりリスクの高い要支援・要介護高齢者において、健康関連Quality of life(QOL)を高く維持すること、ならびに座位行動など身体活動是正への取り組みは極めて重要である。座位行動は加速度計で測定された活動強度により1.5メッツ以下を座位行動と定義され、座位行動の時間が長くなれば健康リスクが高くなる可能性がある。これまで身体活動改善には目標設定、カウンセリング、称賛や励まし、教育を含めたフィードバックによる方略は一定の有効性が知られている。しかし,要支援・要介護高齢者の座位行動において、座位行動そのものを標的とし検証した研究は極め少なく、座位行動フィードバックが座位行動および健康関連QOLへ与える影響については不明であった。したがって、要支援・要介護高齢者において座位行動フィードバックが座位行動および健康関連QOLへ与える影響について調査する必要があった。
2023年度は、まず、要支援者における座位行動のフィードバックが座位行動など身体活動へ与える影響について実施された。その結果、座位行動フィードバックは歩数、座位行動、軽強度活動を改善することが示された。しかし、健康関連QOLの改善は認めず、次年度の課題となった。また、介護予防の観点から要支援・要介護高齢者の転倒と関連因子について検証された。その結果、転倒群は非転倒群と比較し下肢筋力の改善が乏しいことが明らかとなった。しかし、転倒と身体活動との関連は未検討であり、次年度の課題となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、当初の計画である座位行動フィードバックが座位行動と健康関連QOLへ与える影響を調査することであった。それら指標について、身体活動への影響を言及することができた。また、健康関連QOLについても検証されたが、影響について有効性は認められなかった。この結果は、介入期間が短いことなどもあり、次年度に検証する予定である。今年度の研究成果としては、座位行動フィードバックの身体活動への影響について研究成果を示すことが可能であった。以上より、概ね順調に進展しているものと思われた。

今後の研究の推進方策

2023年度における研究成果としては、要支援高齢者を対象に座位行動フィードバックが座位行動と健康関連QOLへ与える影響について調査された。その結果、座位行動フィードバックは歩数、座位行動、軽強度活動の改善が示された。しかし、この成果は、健康関連QOLとの関連は不明であり、また、症例数が少なく、介入期間が短かったため、次年度に症例数および介入期間を増やしたうえで、更なる解析を進めていく必要がある。
次に、要支援・要介護高齢者の転倒と身体機能能の関連について検証された。転倒との関連因子に下肢筋力の改善が明らかとなった。しかし、この成果は、転倒と身体活動との関連は未検討であった。研究の目的には介護予防方略の開発を掲げており、介護予防の重要な指標である転倒と身体活動との関連性について、次年度に検証を進めていく必要がある。
これまでの検討を踏まえると、座位行動フィードバックが健康関連QOLへ与える影響、および転倒と身体活動の関連性については、未だ言及できていない。以上より、2024年度の研究の推進方策としては、上記を踏まえ更なる検討を要する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of self-monitoring using an accelerometer on physical activity of older people with long-term care insurance in Japan: a randomized controlled trial2024

    • 著者名/発表者名
      Kitamura Masahiro、Izawa Kazuhiro P.、Nagasaki Takayuki、Yoshizawa Takashi、Okamura Soichiro、Fujioka Koji、Yamaguchi Wataru、Matsuda Hiroaki
    • 雑誌名

      European Geriatric Medicine

      巻: 15 号: 2 ページ: 371-380

    • DOI

      10.1007/s41999-024-00935-w

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Differences in Improvement of Physical Function in Older Adults with Long-Term Care Insurance with and without Falls: A Retrospective Cohort Study2023

    • 著者名/発表者名
      Kitamura Masahiro、Umeo Junichi、Kurihara Kyohei、Yamato Takuji、Nagasaki Takayuki、Mizota Katsuhiko、Kogo Haruki、Tanaka Shinichi、Yoshizawa Takashi
    • 雑誌名

      Healthcare

      巻: 11 号: 18 ページ: 2558-2558

    • DOI

      10.3390/healthcare11182558

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 要支援・要介護高齢者における サルコペニアと身体活動と健康関連QOL2023

    • 著者名/発表者名
      北村匡大, 井澤和大, 石原広大, 金島侑司, 岡村総一郎, 藤岡浩司, 山口航, 松田浩昭
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 25(6) ページ: 49-51

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 要支援高齢者における社会的フレイルの有無による健康関連QOLの差異2023

    • 著者名/発表者名
      北村匡大, 井澤和大, 松田浩昭, 岡村総一郎, 藤岡浩司, 山口航
    • 学会等名
      第10回日本予防理学療法学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 通所型サービスC(短期集中予防サービス)における運動指導の効果2023

    • 著者名/発表者名
      梅尾潤一, 栗原恭平, 大和拓司, 北村匡大
    • 学会等名
      第10回日本予防理学療法学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 運動療法学 各論 第5版2023

    • 著者名/発表者名
      奈良 勲、吉尾 雅春、北村匡大、井澤和大、他
    • 総ページ数
      544
    • 出版者
      医学書院
    • ISBN
      9784260052931
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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