研究課題
若手研究
常染色体優性多発性嚢胞腎は、腎嚢胞の増大・増加とともに進行性に腎機能が低下し、末期腎不全に至る疾患であり、肝嚢胞を合併する。我々は多発性嚢胞腎モデルラットにおいて、長期的運動の腎・肝嚢胞増大や臓器障害への有効性を示し、その機序として細胞増殖因子の抑制が関与していることを明らかにした。本研究では、多発性嚢胞腎モデルラットへの長期的運動とトルバプタンならびにアドレナリン受容体作動薬との併用効果について検討し、常染色体優性多発性嚢胞腎への運動療法効果の機序解明、腎・肝嚢胞の増大や腎不全への進行抑制、新規治療薬への発展を期待する。