研究課題/領域番号 |
23K16638
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
山田 恵 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (50452157)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多系統萎縮症 / コミュニケーション障害 / 意思伝達支援 / パーキンソニズム / 小脳性運動失調 / QOL / 緩和ケア / 神経難病 |
研究開始時の研究の概要 |
神経難病である多系統萎縮症(multiple system atrophy、以下MSA)は、四肢麻痺や音声言語機能が低下するため、筆記や発語による意思表出が困難となる。根本的な治療法がなく、意思表出が困難な状態から回復することは難しい。このため、日常会話からアドバンス・ケア・プランニングに至るまで、コミュニケーションの代替手段が必須となる。しかし、MSAのコミュニケーション支援に関する研究は乏しく、国内外ともに先行研究は皆無である。本研究では、MSA患者のQOL改善を目指し、MSAのコミュニケーション障害に対する体系的な介入方法の確立を図る。
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研究実績の概要 |
神経難病である多系統萎縮症(multiple system atrophy、以下MSA)は、四肢麻痺や音声言語機能が低下するため、筆記や発語による意思表出が困難となる。根本的な治療法がなく、意思表出が困難な状態から回復することは難しい。このため、日常会話からアドバンス・ケア・プランニングに至るまで、コミュニケーションの代替手段が必須となる。しかし、MSAのコミュニケーション支援に関する研究は乏しく、国内外ともに先行研究は皆無である。本研究では、MSA患者のQOL改善を目指し、MSAのコミュニケーション障害に対する体系的な介入方法の確立を図る。 2023年度は少数例のMSAの患者の進行期別に、意思伝達能力、意思伝達阻害要因を確認した。その結果、小脳失調が目立つ例では、主に運動時振戦のため指差し動作やスイッチ操作に難渋した。またパーキンソニズムが目立つ例では、四肢の可動域の低下による指差し・スイッチ操作力の低下がみられた。いずれの例でも、視線入力によるコミュニケーション機器の操作は、継続的な使用が難しかった。また、これらの運動症状別、また意思伝達能力別に、複数の代替コミュニケーション方法を導入し効果・問題点を確認した。 次年度も、評価項目に基づきMSAの患者の意思伝達能力、意思伝達阻害要因を確認し、複数の代替コミュニケーション方法を導入し、効果・問題点を確認していく。多数例での介入を行い、運動障害別、意思伝達能力別に適するコミュニケーション支援法を確立していく方針である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
評価項目に基づきMSAの患者の意思伝達能力、意思伝達阻害要因を確認し、複数の代替コミュニケーション方法を導入し、効果・問題点を確認した。症例数がまだ少数であるため、次年度も引き続き実行していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
多数例において、MSAの患者の意思伝達能力、意思伝達阻害要因を確認し、複数の代替コミュニケーション方法の導入を継続していく。多数例でえられた特徴、問題点等を複数の視点から解析していく。
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