研究課題/領域番号 |
23K16651
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
田中 亮造 目白大学, 保健医療学部, 専任講師 (30830179)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | PPPD / 前庭リハビリテーション / めまい / サブタイプ / プロトコル |
研究開始時の研究の概要 |
持続性知覚性姿勢誘発めまい(Persistent Postural-Perceptual Dizziness; 以下,PPPD)はめまいの誘発因子が視覚刺激優位,能動運動優位,受動運動・立位優位の3つのサブタイプに分類されるが,サブタイプごとの疾患特性や前庭リハビリテーションの効果の違いについては明らかになっていない.そこで,本研究はPPPD患者のサブタイプごとの前庭リハビリテーションの効果について明らかにしたうえで,サブタイプごとの前庭リハビリテーションプロトコルを開発し,有効性を検証することを目的とする.
|
研究実績の概要 |
持続性知覚性姿勢誘発めまい(Persistent Postural-Perceptual Dizziness; 以下,PPPD)は慢性期に多くみられるめまい疾患である。PPPDはめまいの誘発因子が視覚刺激優位、能動運動優位、受動運動・立位優位の3つのサブタイプに分類されるが、サブタイプごとの疾患特性や前庭リハビリテーションの効果の違いについては明らかになっていない。本研究の目的はPPPD患者のサブタイプごとの前庭リハビリテーションの効果について明らかにしたうえで、サブタイプごとの前庭リハビリテーションプロトコルを開発し、有効性を検証することである。本研究により、国外でも未だ治療法が確立されていないPPPD患者の前庭リハビリテーションプロトコルの構築に貢献できる。 2023年度は慢性末梢前庭機能低下患者に対する前庭リハビリテーションの効果に関する研究成果を国際学会にて発表した。慢性末梢前庭機能低下患者を小冊子を使用した前庭リハビリテーション群とコントロール群の2群に分け、身体活動量に対する前庭リハビリテーションの効果を比較した。その結果、4週間の在宅前庭リハビリテーションは慢性末梢前庭機能低下患者の身体活動量と歩数に影響を及ぼさなかった。また、PPPD患者に対する症例報告を国内関連学会で行った。介入方法はPPPD患者に対して前庭リハビリテーションを週1回、4週間実施した。介入前、4週後、5か月後にめまいの自覚症状、歩行能力の評価を行った。その結果、PPPD患者に対する前庭リハビリテーションはめまいの自覚症状、歩行能力の改善に有効であることが示唆された。PPPD患者に対する前庭リハビリテーション効果に関する研究は現在予備実験を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験準備に時間を要したため、予備実験の開始が遅れた。また、被験者のリクルートが予定通りに進まなかったため、予備実験の終了がやや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
PPPD患者に対する前庭リハビリテーションの効果を明らかにするため、引き続き対象者のリクルートを行い、データを蓄積する。予備実験終了後に研究プロトコルを確定し、その後、本実験を開始する。
|