研究課題
若手研究
暑熱下運動時には、熱放散反応である皮膚血管拡張と発汗が生じ、過度の体温上昇を防いでいるが、この反応が不十分な場合には、熱中症発生を招く恐れがある。つまり、熱放散反応を向上させることで、熱中症を防ぐことができると考えられる。本研究では、生体への刺激を感受するセンサーの1つであるTRPV3チャネルに着目し、このチャネルが暑熱順化トレーニングによる熱放散反応の向上に関与するかを明らかにする。また、活性薬を用いて皮膚のTRPV3チャネルを繰り返し刺激し、チャネルの活性化を増強させることで、暑熱下運動時の熱放散反応が向上するかを検討する。