研究課題/領域番号 |
23K16675
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 国際武道大学 |
研究代表者 |
川合 英介 国際武道大学, 体育学部, 助教 (10847924)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 水球 / 巻き足 / 圧力分布分析 / 動作分析 / 流体力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,水球競技の試合中に用いられる様々な姿勢 (垂直姿勢,水平姿勢,投球姿勢) での巻き足について,熟達した選手の特徴から,技術向上のための知見 (実践的示唆・指導観点) を得ることである.計測・分析する変数は,下肢 (特に足部) のキネティックデータ (合力,推進力など) およびキネマティックデータ (速度,迎角,流入角など) とし,対象者 (大学男子水球選手20~30名程度を予定) を巻き足の技術レベルによって2つのグループに分け,グループ間比較を実施する予定である.
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研究実績の概要 |
本研究プロジェクトは,水球競技の試合中に用いられる様々な姿勢での巻き足(立ち泳ぎ)について,技術レベルを基にしたグループ間比較から,技術向上のための知見(実践的示唆・指導観点)を得ることを目的としている.2023年度は,垂直姿勢での巻き足を対象に,計測システムの最終調整および実際のデータの収集・分析を行った. 過去の研究で蓄積してきたノウハウもあり,予備実験における計測システムの最終調整(すなわち,水中モーションキャプチャカメラを用いた3次元動作分析と圧力センサを用いた圧力分布分析の併用)は,スムーズに実施できた.そして,その後の本実験では,大学男子水球選手を対象に,22名のデータを収集できた.分析は,まだ全て完了していないものの,技術レベルが高い(すなわち,大きな推進力を発揮している)選手ほど,足背側にかかる圧力を低下させてかつ,足底側にかかる圧力を上昇させ,より大きな足部の圧力差を生み出しているようであった.我々の先行研究において,巻き足の推進力発揮には,足背側の圧力低下が大きな役割を果たしていることが確認されている.技術レベルが高い選手は,それに加えて,足底側の圧力を上昇させている可能性があることは非常に興味深い.今後は,残っているデータの分析(主に動作分析におけるキネマティックデータ:足部の速度,迎角,流入角など)を進め,結果をまとめていくと共に,他の姿勢における巻き足(水平姿勢[仰臥位・伏臥位]および投球姿勢)のデータ収集も行っていく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
まだ全てのデータの分析は完了していないものの,当初計画していた通りに,垂直姿勢の巻き足に関する実験を完了することができた.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,残っているデータの分析を進め,結果をまとめていく.得られた研究の成果は,国内の関連学会で発表する他,国際誌への論文投稿を予定している.また,他の姿勢における巻き足(水平姿勢[仰臥位・伏臥位]および投球姿勢)のデータ収集も進めていく.
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