研究課題/領域番号 |
23K16686
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 流通科学大学 |
研究代表者 |
青山 将己 流通科学大学, 人間社会学部, 講師 (30962708)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | パラスポーツ / 障害者スポーツ / 障がい者スポーツ / ユニバーサル・スポーツツーリズム / ユニバーサルツーリズム / アクセシブルツーリズム / DE&I |
研究開始時の研究の概要 |
近年、ユニバーサルツーリズム研究の焦点は「アクセシブルな観光体験」の開発へと移行している。観光体験を体現するスポーツツーリズム研究もまた、新たな局面を迎えており「Tourism for All」の視点が求められている。本研究では両概念を融合し、基礎的研究として「ユニバーサル・スポーツツーリズム」の概念化を試みる。さらに、ユニバーサル・スポーツツーリズムを効率的・効果的にマネジメントするためのガイドラインを作成する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、①ユニバーサル・スポーツツーリズムの顕在・潜在需要を明らかにすること、②障害者におけるユニバーサル・スポーツツーリズムの阻害要因を明らかにすること、③サービス提供者におけるユニバーサル・スポーツツーリズムの需要と阻害要因の認知レベルを明らかにすること、の3つであった。2023年度は、①を主軸に調査を実施した。具体的には、車椅子ユーザー向けの海水浴(兵庫県神戸市・須磨ユニバーサルビーチ)利用者86名に対するアンケート調査を実施し、車椅子ユーザーにおけるスポーツ実施の需要を複数の観点から予測、また当事者がスポーツ実施にあたりどのような不安を抱いているかを明らかにした。 本調査の結果、車椅子ユーザーにおいては、後天性障害者の方がよりアクティブで激しいスポーツ(ヨット、水上スキー、ダイビング・シュノーケリング、パラグライダー・スカイダイビング等)を実施したいという意向を持っていることが明らかとなった。先天性障害者に比べ、後天性障害者は健常時にスポーツを含む様々な体験をしており、スポーツ実施に対する恐怖心が少ない可能性があることも導き出された。また、重度の身体障害者においても、「ボート・カヌー・ラフティング」、「パラグライダー・スカイダイビング」、「スキー」に需要があることがわかった。加えて、「スキー」は特徴的に発出する傾向にあり、特に若い男性で、軽度の身体障害者に需要があるということが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた潜在需要の調査を行えたことで、調査は概ね順調に推移しているといえる。また、サービス提供団体での現地フィールドワークも実施することができ、概ね順調といえる。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に引き続き、現地でのフィールド調査、またインタビュー調査を実施する。また、パネル調査の実施に向け、構想を練る予定である。
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