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加速疾走能力向上のための身体動作の究明および評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K16687
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関久留米大学

研究代表者

大島 雄治  久留米大学, その他部局等, 准教授 (20805171)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード加速疾走 / マーカーレスモーションキャプチャ / 人体モデル / シルエット / 支援システム
研究開始時の研究の概要

短時間で高い疾走速度に到達する能力(加速疾走能力)は短距離走者にとって非常に重要な能力です.しかし,50mにおよぶ加速疾走の動作データの収集が難しいため,動作分析があまり行われていませんでした.そこで,本研究では,まず,加速疾走全体の動作データを簡易に収集するシステムを開発します.次に,開発したシステムを用いて短距離走者の加速疾走のデータを収集し,加速疾走と関係のある動作を明らかにします,最後に,短距離選手の加速動作を短時間で評価するシステムを開発します.

研究実績の概要

本研究の目的は,加速能力と加速疾走動作の関係を明らかにし,短距離走者の加速疾走能力向上に貢献することであるが,2023年度においては,パン-ティルト撮影が可能なマーカーレスモーションキャプチャ―システムを開発し,精度を検証することを目的として研究を進めていた.
2023年度の目標を達成するために,まず,固定した8台のカメラを用いて撮影を行い,歩行動作についてのマーカーレスモーションキャップチャーの精度検証を行った.結果として,下肢三関節の関節中心位置の誤差は,股関節が34.4mm,膝関節が16.9mm,足関節が7.2mmであり,市販されているソフトウエアのものよりも誤差が小さいことが確認できた.また,この研究成果については,日本体育・スポーツ・健康学会にて発表を行った.
しかし,股関節中心位置については他の関節と比べると精度が低いことから,精度改善のための策を考える必要がある.加えて,計算コストについても,1試技あたり(200フレーム)に要する時間は,2時間程度であることから,アルゴリズムを改善し,より短時間で計算を終了させる必要がある.
上述したような問題点があるが,それらを解決することができれば,本研究で用いたAIモデルなどは全てオープンソースとなっていることから,さらなる精度向上が達成できれば,バイオメカニクス的なデータ収集に大きく貢献すると考えている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では2023年度に,パンティルト可能なマーカーレスモーションキャプチャを開発することであったが,今年度は,固定カメラでのマーカーレスモーションキャプチャの精度の検証までしか研究を進めることができなかった.その理由として,股関節中心位置の精度が低いことが分かったため,それを解決するための策を考える必要があったこと,計算コストが高いため,アルゴリズムを改善しより実用性の高いものにする必要があったことが挙げられる.

今後の研究の推進方策

2024年度では,固定カメラのマーカーレスモーションキャプチャの精度検証についての論文を執筆し,投稿する予定である.計算コストを小さくするアルゴリズムはおおよそ完成したため,股関節中心の精度を高めるための策を考え,そのための実験を行う.このあたりがおおよそうまくいくことができた場合,パンティルト撮影可能なマーカーレスモーションキャプチャについての実験を計画していくつもりである.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Nerual Networkによるヒトのシルエット抽出と人体モデルを用いたマーカーレスモーションキャプチャの精度検証2023

    • 著者名/発表者名
      大島雄治
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会 第73回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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