研究課題
若手研究
筋量や骨量の減少に悩みを抱える高齢者などは、結局、効果の現れにくい低用量の運動を繰り返さざるを得ず「運動不足 - 虚弱 - QOL低下の悪循環」に陥り易い現状にある。また、ハードなトレーニングを課す競技者にとって、筋損傷からの素早い回復は競技パフォーマンス向上に必須である。一見、これらは異なる課題のようだが細胞レベルでは共通して、筋肉の幹細胞である「筋サテライト細胞」がその鍵を握っている。本研究では、これまで着目されてこなかった「腱」を標的にすることで、筋肉の質の管理・修復に貢献するサテライト細胞を活性化させサルコペニアや損傷回復に対する、新たな治療戦略を提唱することに挑戦する。