研究課題/領域番号 |
23K16726
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
宮森 隆行 順天堂大学, 保健医療学部, 講師 (40433784)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 腰痛 / 女性 / 448kHz電気刺激 / 筋組織弾性 / 電磁波 / 自律神経 |
研究開始時の研究の概要 |
競技や体づくりを目的としたスポーツ愛好者における腰痛既往率は高く、慢性化すると二次的な運動機能低下や心理的ストレスの増大、さらに医療費増加等の社会保障に影響を与える。研究代表者は、物理療法の一種である「電磁波」に着目し、中でも448kHzの周波数領域を使用して予備実験として腰痛症を有するものに温熱刺激を加えたところ、交感神経抑制や、刺激部の筋組織弾性が低下する可能性を確認した。 そこで本研究は、「腰痛症に対する448kHz温熱刺激の有効性と作用機序の解明」を目的に、腰背部への448kHz温熱刺激は筋組織弾性率および自律神経活動に影響を与えるという仮説の立証に向けて臨床比較試験を実施する。
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研究実績の概要 |
競技や体づくりを目的としたスポーツ愛好者における腰痛既往率は高く、慢性化すると二次的な運動機能低下や、心理的ストレスが増大することが明らかになっている。そのため、本研究課題は、腰痛症に対する448kHz温熱刺激の有効性と作用機序の解明を目的としており、腰背部への448kHz電気刺激が筋組織弾性および疼痛閾値に関与する自律神経活動に影響を与えるという仮説の立証に向けて臨床研究を実施している。 2023年度は、主に以下の成果を得ることができた。 1.腰痛有無における脊柱起立筋および多裂筋の組織弾性率の評価:順天堂大学医学部附属さくらキャンパス診療所の臨床プラットフォームを利用して、腰痛を有する女性アスリートを対象に、剪断派エラストログラフィを用いて腰背部の筋組織弾性率を評価した。その結果、腰痛および腰痛既往を有する女性アスリートは、脊椎安定性に関与する多裂筋の組織弾性率がストレッチ肢位では高いことなどが明らかになった。この研究成果は、英論文(Clinical Biomechanics)に採択され、公開されている。 2.腰痛を有するアスリートに対する448kHz電気刺激の有効性の確認:腰痛を有している対象者への448kHz電気刺激介入は、主観的疼痛閾値を低下させることが臨床上で明らかになった。 以上、腰痛を有する対象者の筋組織弾性の特徴や、448kHz電気刺激介入による主観的効果が明らかになってきたため、今後は、448kHz電気刺激が筋組織弾性に及ぼす効果や、自律神経応答への影響を検証していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、被験者リクルートおよび実験ともに当初の計画通り順調に研究が進み、論文として成果報告をすることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、腰痛を有する対象者への448kHz電気刺激の効果を筋組織弾性の変化という側面から検証を行っていく予定である。こちらの研究計画も現在順調に進んでおり、現在、介入研究を進めている。
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