• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本における大学のスポーツ推薦入学試験制度の制度的展開と拡大論理の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K16731
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

小野 雄大  順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 講師 (60779271)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードスポーツ推薦入試 / 大学スポーツ / 高等教育 / メリトクラシー / 計量的分析 / 選抜 / 学生アスリート / 体育会系 / スポーツ教育
研究開始時の研究の概要

元来より,日本の大学入試では「選抜の公平性」が重視され,学力試験を中心とした選抜が行われてきたにも関わらず,スポーツ推薦入試については拡大の一途を辿ってきた.こうした「大学のスポーツ推薦入試の拡大」という社会的事実は,大学と競技スポーツの関係を検討する上で,重要な研究対象であるといえる.
そこで本研究では,日本社会において大学のスポーツ推薦入試が受容され,拡大した論理を明らかにすることを目的とする.そのために,文献研究,質問紙調査,インタビュー調査を組み合わせ,大学のスポーツ推薦入試の制度的展開や現在の姿,そしてスポーツ推薦入試に関わる多様なアクターの実態を多角的に分析する.

研究実績の概要

本研究は、日本社会において大学のスポーツ推薦入試が受容され、拡大した論理を明らかにすることを目的としている。初年度にあたる2023年度は、文献研究を中心として、主に以下の課題に取り組んだ。
1つ目に、文部省が「昭和64年度大学入学者選抜実施要項」において初めて「スポーツ活動の適切な評価」について明示をした1988年から2022年までの時期に主眼を置いて、スポーツ推薦入試成立後の拡大過程を明らかにした。これにより、スポーツ推薦入試は、大学設置基準の大綱化や入試の多様化、さらには体育・スポーツ系学部の設置増加といった大学教育をめぐる社会状況を背にしながら拡大していったことが浮き彫りとなった。
2つ目に、全国の大学の「2023年度スポーツ推薦入試入学試験要項」の分析を通して、2023年度のスポーツ推薦入試の計量的な実態を明らかにした。具体的には、実施率や入試内容の詳細、大学の選抜度と競技実績要件の相関関係などに着目した。これにより、これまで明確には整理されてこなかったスポーツ推薦入試の制度的特質を見出すことができた。
以上のように、2023年度はスポーツ推薦入試の現代的展開の実態解明と整理に努めた。これまでの研究では、大学のスポーツ推薦入試の具な実態について十分には明らかにされてこなかった。こうした点からも、2023年度の取り組みでは、大学教育と競技スポーツの関係を考える上で、新たな成果を挙げることができたと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画通りに進展している。スポーツ推薦入試の入学試験要項の収集と分析に早期から取り組んでいたため、計量的分析や考察・記述を順調に進めることができた。

今後の研究の推進方策

2023年度の取り組みで得た成果は、学会誌の原著論文ならびに著書にまとめて国内外に発表していく。
そして、2024年度以降は、インタビュー調査を中心として、スポーツ推薦入試に関わる多様なアクターの実態を多角的に分析していく。2024年度は、スポーツ推薦入試入学者に焦点を当て、スポーツ推薦入試と大学教育の関係性を深く考察していきたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi