研究課題/領域番号 |
23K16732
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐藤 晋太郎 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (50867421)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ウェルビーイング / アウトドアスポーツ / 環境配慮行動 / 自然とのつながり / スポーツ / エンターテインメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題の目的は、アウトドアスポーツとウェルビーイングの関係性を理論的に整理し、社会科学と脳科学を用いたアプローチによって実証的に検証し、人々のウェルビーイングを向上させる方策を見出すことである。具体的には、過去に発表された先行研究を網羅的に把握し、アウトドアスポーツとウェルビーイングの関係性の整理を行う。これによって導かれた理論的関係モデルを社会科学と脳科学のアプローチを用いながら検証する。
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研究実績の概要 |
本研究課題における2023年度の目標は、アウトドアスポーツとウェルビーイングの関係性を理論的に整理することであった。具体的には、過去に発表された先行研究を網羅的に把握し、アウトドアスポーツとウェルビーイングの関係性の整理を行なった。 その結果、当初の計画にあった自然とのつながり、ウェルビーイングといった概念に加え、時間欠乏感(Perceived Time Poverty)や向社会行動(Prosocial behavior)ならびに環境配慮行動(Proenvironmental behavior)といった結果要因の検証の必要性が新たに追加された。これらの心理的メカニズムについては未だ検証の余地があり、申請時の研究計画よりも一層労力を要するプロジェクトと認識された。したがって、新生児の計画を前倒しし、オンラインアンケート手法を用いた実証研究も行うことができた。国際学会大会(Sport Managemenet Association for Australia and New Zealand)において研究報告も完了し、現在国際学術誌への論文投稿準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度の研究プロジェクトは、綿密な先行研究の検討ののち、オンラインアンケート手法を用いたデータ収集を行い、実証研究まで行うことができたため、概ね順調に進展したと言える。具体的には、アウトドアスポーツへの参加を通して人々が構築した自然とのつながりは。様々な結果要因と関連していることが明らかとなった(時間欠乏感の低減、向社会行動の促進)。オーストラリアで行われた学会にて研究発表を行い、学術雑誌への投稿準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の目標は、アウトドアスポーツ参加者への実証研究を行い、2023年度に行なった文献調査の結果を踏まえたモデルの検証を行うことにある。その中でもMRI装置を用いた脳活動および脳構造の測定も実施するため、実験刺激(2Dアウトドアスポーツ動画)の作成が急務と言える。2024年度前期に実験刺激の作成を完了し、後期には実験を行う計画である。これらのデータの分析を完了し、次年度の社会実装に向けたデルファイ法を用いた調査に発展させる。
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