研究課題/領域番号 |
23K16737
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
鈴木 啓太 名古屋学院大学, スポーツ健康学部, 講師 (50780227)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ラグビー / 脳振盪 / タックル動作 / 身体特性 |
研究開始時の研究の概要 |
ラグビーではタックル時に脳振盪が多く発生する。タックル時に発生する脳振盪には、選手個人のタックル技術とタックルに至るまでのアプローチの局面が重要である。このアプローチの局面には、選手の技術だけでなく、筋力や関節の可動性、全身反応速度と行った身体的特徴が関与している。 本研究では、タックル動作の映像記録と傷害記録,様々な身体的特徴のデータを基に、ラグビー選手における「個々のタックル技術」と「身体的特徴」から脳振盪発生リスクを推定する包括的タックル動作評価ツールの開発を目指す。本研究の成果は、選手の脳振盪予防に向けて、スキル面だけでなく、フィジカル面からの介入へと波及していくことが期待される。
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研究実績の概要 |
ラグビーのタックル時に発生する脳振盪には、タックルする選手個人のタックル技術とコンタクトが起こる前の選手の動き方・姿勢やスピードの調整といったタックルに至るまでのアプローチの局面が重要である。アプローチの局面について考えると、タックルする選手がボールを持つ選手の動きに反応することや、適切なタックル姿勢を保つために、選手の筋力や関節の可動性、全身反応速度といった身体的特徴に着目することが必要である。 これまで、脳振盪予防はスキル面からの単一的な介入であったが、「身体的特徴」が「個々のタックル技術」に影響を与え、それらが脳振盪の発生へと繋がるかを検討することで、スキル面とフィジカル面の2つの側面から脳振盪予防に介入ができる。本研究では、ラグビー選手における『個々のタックル技術』と『身体的特徴』から脳振盪発生リスクを推定できる包括的タックル動作評価ツールを開発することを目的として研究を進めた。 そこで、1年目はタックル技術の評価基準に取り組むことで計画をしていた。しかし、2024年9月にタックルに関するルールが大きく変更された。危険なタックルであるハイタックルを規定する高さが、相手選手の肩のラインから、胸骨の高さに変更された。そのため、大きくタックルの様相が変化したため、当初は2022年度、2023年度の試合映像、外傷・障害記録を用いて分析を進める予定であったが、2024年9月以降のデータで分析を進めるように方針を転換した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目はタックル技術の評価基準に取り組むことで計画をしていた。しかし、2024年9月にタックルに関するルールが大きく変更された。危険なタックルであるハイタックルを規定する高さが、相手選手の肩のラインから、胸骨の高さに変更された。そのため、大きくタックルの様相が変化したため、当初は2022年度、2023年度の試合映像、外傷・障害記録を用いて分析を進める予定であったが、2024年9月以降のデータで分析を進めるように方針を転換した。そのため、当初の計画よりはやや進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2年目は1年目から継続して、試合映像、外傷・障害記録を収集する。現在進行中の課題と並行して、次の課題である「包括的タックル動作評価ツールの開発と妥当性の検証」の準備として、ラグビー選手の身体特性の測定、タックル動作の評価の予備実験を進める。
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