研究課題
若手研究
ヒトは,触覚を介して外界のさまざまな状況に関する情報を得ている(触知覚).ヒトの触知覚に関してこれまで多くの研究が行われてきたが,身体が移動・回転している(自己運動)状況下での触知覚の空間的特性は未だ明らかではない.本研究では,自己運動に伴う感覚入力(前庭感覚,視覚)や自己運動の予測によって,触知覚がどのように修飾されるかをヒト行動実験にて明らかにし,計算論的アプローチを用いて,その背後に存在する脳内触覚情報処理を推定する.本研究成果は,ヒトの触知覚メカニズムの理解に寄与し,触覚に注目した新たなトレーニングの開発の可能性を秘める.