• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

味覚に着目した新たな糖尿病治療法の開発と有効性評価

研究課題

研究課題/領域番号 23K16772
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

馬殿 恵  大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座准教授 (90885104)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード味覚 / うま味 / 食事療法 / 糖尿病 / Teaching Kitchen / 生活習慣
研究開始時の研究の概要

肥満や糖尿病の治療には食生活をはじめとした生活習慣の改善が必須である。日本食で使用されるだしに複数含まれる「うま味」は、食事満足度を高め過食を抑制し、口腔環境を整え味覚を改善する可能性が示されている。
本研究では①だしによるうま味付加が糖尿病患者に与える効果を検討し、その成果を活用して②調理指導を含めた新しい生活習慣改善プログラムによる糖尿病治療としての有効性評価および味覚を含めた健康関連因子の変化を検討する。
本研究により日本食の健康効果について「温故知新」の発見や海外導出への発展、臨床医学と栄養疫学の融合による研究領域の創出、味覚低下がフレイルを引き起こす高齢者の健康増進への活用が見込まれる。

研究実績の概要

研究項目① うま味付加が糖尿病患者に与える健康効果を検討するクロスオーバー試験について:大阪大学医学部附属病院に通院する2型糖尿病患者約20名をランダムに2群に分類し、出汁によるうま味付加と試験前、4、8週目のデータ収集(味覚、身体測定、血液検査、食事内容調査)を完了した。現在、データ解析を実施している。さらに、うま味付加前後の味覚変化と味覚受容体遺伝子発現や口腔機能との関連の検討への発展を計画している。
研究項目②糖尿病患者に日本版Teaching Kitchenを行うランダム化比較対照試験について:大阪大学医学部附属病院と研究協力施設に通院する肥満2型糖尿病患者115例のリクルートを完了し、2024年4月よりプログラムを開始する群(前半群)と8月より開始する群(後半群)にランダムに割り付けた。対面・オンラインを併用した週1回×4ヶ月と月1回×8ヶ月の合計1年間の日本版Teaching Kitchenプログラムを開発し、前半群に対してプログラム前の味覚検査を含む検査を実施し、2024年4月より介入を開始している。さらに、大阪大学Teaching Kitchen実施拠点として現在建設中の未来医療国際拠点のスペースの使用許可を得、2024年度後半より実施を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

両研究項目とも想定通りにリクルートやデータ取得が進んでいる。

今後の研究の推進方策

研究項目① うま味付加が糖尿病患者に与える健康効果を検討するクロスオーバー試験について:2型糖尿病患者における出汁によるうま味付加と味覚、身体測定、血液検査、食事内容の関連について、現在データ解析を行っており、今後結果発表へと進めていく。
本結果をさらに発展させるため、うま味付加前後の味覚変化と味覚受容体遺伝子発現や口腔機能との関連の検討を大阪大学歯学部と共同で実施していく。

研究項目②糖尿病患者に日本版Teaching Kitchenを行うランダム化比較対照試験について: 2024年4月よりプログラムを開始しており、引き続き介入の実施とデータ取得、解析を進めていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi