研究開始時の研究の概要 |
運動は特定の臓器でなく全身的に抗老化作用を持つが、老化制御に重要なNAD+代謝との関連については不明な点が多い。近年、脂肪から放出されるNAMPTが、代謝の中枢である視床下部を始め様々な組織でNAD+合成を制御していること、さらに、加齢に伴い減少するNAMPTの投与は、寿命延長を含む強力な全身的な抗老化作用をもたらすことが報告された(Yoshida et al., Cell Metab, 2019)。 運動は脂肪組織に様々な変化をもたらす。本研究では、運動が脂肪からのNAMPT放出を介して、NAD+合成を様々な組織で促進するという仮説を、マウスを用いた運動モデルや遺伝子操作を用いて検証する。
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