研究課題
若手研究
脳内の脂質代謝は、アストロサイトで合成されたApoEから新生されるApoE-HDLが中心的役割を果たしている。ApoE-HDLは、アルツハイマー病の抑制因子としての報告や、血液中では抗動脈硬化作用を有することから“超善玉リポタンパク質”の可能性が示唆されている。高齢化社会で認知症患者の増加が社会問題となる中、脳内脂質代謝と酸化ストレスは未解明の部分が多数残されている。本研究は、脂質代謝の中心にあるApoE-HDLに酸化刺激を行い、アストロサイトの脂質代謝にどのような変化が生じるのかを明らかにする。脳内脂質代謝においてApoE-HDLの新たなバイオマーカーとしての可能性を広げるものである。