研究課題
若手研究
肥満症は診断された段階では既に他の生活習慣病を併発しているケースが多く、現状では予防的な方針をとるのは難しい。それゆえ、肥満症発症の初期段階において、そもそもどのような現象が生じているのか基盤的なメカニズムを理解し、対処法を考えることが極めて重要な課題である。申請者らは、リソソーム機能異常自体は肥満症発症のごく初期から誘導されることを見出しており、病態の進展と慢性炎症にリソソーム機能が関与している可能性が考えられた。そこで本課題では、脂肪細胞がもつ“免疫細胞様機能”に焦点を当て、肥満症発症の発端となるリソソーム機能メカニズムを明らかとする。