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ステロイドクオリティは生体内でのステロイドホルモン合成を変動させうるか?

研究課題

研究課題/領域番号 23K16783
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関西九州大学

研究代表者

滿田 藍 (武山藍)  西九州大学, 健康栄養学部, 助手 (00963646)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードステロイドホルモン / リポクオリティ / 食事脂肪酸 / コレステロール / 脂肪酸
研究開始時の研究の概要

ステロイドホルモンは生体内でコレステロールから合成され、構造や機能の違いによって様々な種類が存在する。近年、食事脂肪によるステロイドホルモンの合成調節が指摘されているが、その作用機序としてステロイド分子種(ステロイドクオリティ)が関与しているかは不明である。申請者は、コレステロールにエステル結合している脂肪酸の組成がステロイドホルモン合成の新規調節機構となる可能性を考えた。本研究ではステロイドクオリティが生体内でのステロイドホルモン合成を変えうるか、明らかにする。

研究実績の概要

ステロイドホルモンであるグルココルチコイドは魚油の摂取により上昇が抑制されること、またn-6 系多価不飽和脂肪酸と比較して、n-3 系多価不飽和脂肪酸はエストロゲン合成を抑制することが報告されている。これら食事脂肪酸によるステロイドホルモン合成の変動は、脂肪酸代謝物がメディエーターとして働くためであると考えられている。一方、ステロイドホルモンの原料となるコレステロールは生体内で脂肪酸が結合したコレステロールエステルとして存在する。コレステロールに結合している脂肪酸の違いが、ステロイドホルモン合成など生体内での代謝に与える影響は不明である。本研究では、食餌脂肪酸の不飽和度の違いがステロイドホルモンを含む生体に与える影響を評価する。
本年度は不飽和度が異なる脂肪酸A、脂肪酸B、および脂肪酸Cに富む油脂を用いて食餌を調製し、ラットに自由摂食させた。飼育期間中の摂食量に群間で差はなかったが、脂肪酸Aと比較して、脂肪酸Cは終体重、肝臓および精巣周囲白色脂肪組織重量を有意に減少させた。一方、脂肪酸Aと比較して、脂肪酸Cの摂取により、体重当たりの筋肉量は増加し、血中総タンパク質濃度は上昇することが示された。血漿リン脂質濃度は脂肪酸Aと比較して、脂肪酸Cで有意に低下し、脂肪酸Bでは低下傾向が示された。したがって、食餌脂肪酸の不飽和度の違いは生体内でのタンパク質、およびリン脂質代謝を変動させる可能性が示された。
今後、得られた組織サンプルの脂肪酸分析等を行うことで、その作用機序について明らかにする予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

産前産後休暇および育児休業を取得したため、当初の研究計画よりやや遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

本年度の研究成果より、食餌脂肪酸の不飽和度の違いは生体内でのタンパク質、およびリン脂質代謝を変動させることが明らかとなった。令和6年度はこの作用機序にステロイドが関与しているか評価する。そのため、得られた組織サンプルのコレステロールエステルの脂肪酸分析、ステロイドホルモンの定量等を行う予定である

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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