研究課題/領域番号 |
23K16812
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
大村 卓也 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 ジェロサイエンス研究センター, 副部長 (40848420)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高齢者糖尿病 / 持続血糖モニター / CGM / フレイル / サルコペニア / 持続グルコースモニター / 血糖管理 / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
血糖コントロールの代表的な指標であるHbA1c値では,血糖変動や低血糖を十分に検出することはできない.そのため,血糖変動や無自覚性低血糖が特に問題となる高齢患者では,持続グルコースモニターの活用が重要になるが,持続グルコースモニターに関するエビデンスは十分ではない.そこで,持続グルコースモニター指標とフレイル・サルコペニア・認知症との関連を縦断研究で明らかにする.さらに,生活機能の悪化や持続グルコースモニター指標の変化に関連するバイオマーカー・サロゲートマーカー候補の抽出を目指す.持続グルコースモニター指標による血糖コントロール目標の設定に向けた基盤的研究に着手する.
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研究実績の概要 |
血糖管理の代表的な指標であるHbA1c値では、血糖変動や低血糖を十分に検出することはできない。そのため、血糖変動や無自覚性低血糖が特に問題となる高齢患者では、持続血糖モニター(CGM:Continuous Glucose Monitoring)の活用が重要になるが、高齢者糖尿病でのCGMに関するエビデンスは十分ではない。本研究は、CGM指標と老化の進展との関連を明らかにしていくための基盤的研究である。 実臨床で取得したデータを解析するための研究計画書を倫理・利益相反委員会に提出し、計画は承認された(高齢者糖尿病のエビデンス構築に向けた探索的観察研究)。低血糖が示唆される高齢患者、血糖変動が大きいと考えられる高齢患者にCGMを行い、初年度は96例で測定した。取得したデータの一部を用いて、GIP/GLP-1受容体作動薬とCGM指標との関連を解析し、新規GIP/GLP-1受容体作動薬と高齢患者のCGM指標や治療手段の単純化との関連を報告した(Geriatrics. 2024;9:27)。 CGM指標と、カテゴリー分類におけるカテゴリー、フレイル/サルコペニア指標、認知機能等との横断解析に着手している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に約100例の症例でCGM評価を実施した。取得したデータをもとに論文を作成し、複数の原稿が投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
CGM評価を進める。実臨床にそって既に取得したデータを用いて、横断解析を進める。また、高齢糖尿病患者の長期観察が可能なコホート構築のために、評価項目の選定と拡充、評価のための人員体制、臨床データの入力体制をはじめ、研究体制の拡充に着手しており、2024年度内の前向き観察研究の開始を目指す。
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