研究課題/領域番号 |
23K16819
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
遠藤 郁実 佐賀大学, 医学部, 非常勤博士研究員 (50965001)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ストレスマーカー / 唾液 / HPLC-MS / LCMS / コルチゾール |
研究開始時の研究の概要 |
唾液コルチゾールがストレス評価の主なターゲットであるが、測定手法の主流であるELISAには問題が多い上、唾液の濃度は流動的であり補正の必要があるが、補正方法は存在しない。本プロジェクトでは、「唾液ストレスマーカー測定法の標準化」の達成を目標とし、固相抽出とHPLC-MSの組み合わせで、測定精度の向上をはかる。さらに唾液濃度の補正法を提案し、その妥当性を検証する。
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研究実績の概要 |
ストレス管理は現代社会の重要課題であり、客観的なストレスマーカーが必要とされている。現在、最も多くの研究で用いられているのはコルチゾールなどの唾液マーカーであるが、同時に、測定精度上の問題が指摘されてきた。唾液は血液と異なり、濃淡がダイナミックに変動するが、これまでに唾液の濃淡が唾液ストレスマーカーの評価に及ぼす影響を精査した報告はない。また、測定手法には多くの場合免疫ブロット (ELISA) が用いられ、交差反応や再現性の低さなど、定量性に限界がある。本研究では、唾液の濃淡補正とHPLC-MSを用いた分析の利用価値と精度を検証し、唾液によるストレスモニターの質の改善につなげることが目的である。2023年度は、実施計画の通り、唾液中のコルチゾールおよびコルチゾンを含めたストレスマーカーの固相抽出法および分析メソッドの最適化 (HPLC-MS) を行った。歯磨き後に、唾液は流涎法で直接プラスチックチューブに採取し、遠心上清をサンプルとした。ヒトの唾液上清と尿上清を用いて、同じ遠心カラムで抽出操作を試みた。唾液の粘度に関係なく、スムーズな目的物の吸着と溶出ができている。HPLC-MSによる分析メソッドに関しては、従来の尿中コルチゾールおよびコルチゾンの測定プロトコルをそのまま応用して、安定してコルチゾールおよびコルチゾン等を検出することに成功しており、現時点で、研究計画を概ね達成している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、唾液のストレスマーカーの抽出および測定法が大部分既存の尿抽出メソッドの軽微な修正等で済んだため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の研究計画の通りに進める。被検者数を増やし、日内の唾液中濃度の変動を調査し、唾液濃淡補正法として、コルチゾール/コルチゾンの比が有効であるか確かめる。また、口腔内洗浄の要不要についても、調査する。
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