研究課題
若手研究
25年で10倍以上患者数が増加した炎症性腸疾患は、腸管免疫の異常に加え、腸内細菌叢の悪化が示唆され始めた。ゆえに、腸内細菌叢をターゲットにした予防により、腸管免疫異常を払拭できるかという「問い」が生じる。一方、菌への直接的介入だけでは、この異常を取り除けていない。本研究では、「菌への直接的なアプローチである発酵性食物繊維摂取に加え、運動による宿主代謝変化を介した菌への間接的なアプローチを併用する」ことで、腸炎の克服に挑む。腸炎誘導試薬に耐えうる腸内細菌叢の獲得が、腸管免疫の恒常性維持に貢献することを明らかにし、食事と運動の併用による腸内細菌叢を介した腸炎予防策のパラダイムシフトへ挑戦する。