研究課題
若手研究
オペレーティングシステム(OS)を不正利用するため,ソフトウェアの実装不備(脆弱性)を利用し,メモリ空間上の権限情報を利用者から管理者に不正に書換える試み(特権昇格攻撃)がある.脆弱性の攻撃利用は迅速化しており,予め特権昇格攻撃を想定した攻撃抑止と権限情報を保護するセキュリティ機構がOSに必要である.本研究では,OSの脆弱性と攻撃プログラム動作の関係性を解明し, 特権昇格攻撃に関するシステムコール・CPU命令列の実行防止手法を研究する.また,権限情報保護としてメモリ空間上での特定困難化と書込み制限手法を研究する.これにより, 攻撃を著しく困難とする高セキュア基盤ソフトウェア構築法を確立する.