研究課題
若手研究
情報化社会の更なる発展のためには、実物体・画像の対象を問わず、様々な質感を統合的に扱う質感情報の変換技術が望まれる。本研究では、代表的な質感(光沢感、透明感、粗さ感)を対象として、実物体と知覚的に等価な画像再現と弁別特性を実験的に調査することで、物理特性と各質感を統合的に扱い、物体の物理量と人間の質感知覚量を変換可能にする質感空間の構築に取り組む。本研究によって次の成果が期待される:①実物体と画像から知覚される質感の関係が明白になり、質感知覚における視覚情報の重要な特徴の抽出と弁別特性が解明される。②構築された質感空間は、質感情報のコミュニケーションや質感管理の指標に有用である。