研究課題
若手研究
本研究は,地震計に観測された人間活動由来の振動を使って人の動きや浅部地下構造を把握することを目指す.高感度な地震計は,地震以外にも様々な微小な振動(雑微動)を観測しており,この雑微動の中から特定の人間活動に伴う振動を検出することで,地震計周辺の人の動きを把握する.さらに同じ振動を繰り返し検出することで,その振動を使って地下からの反射波を抽出し,地下構造や物性の変化を推定する.様々な技術・情報の融合によってブレークスルーが期待される時代において,地震計のこれまで活用されなかった振動から人の動きや地下の状態を把握できる新しい情報を構築する意義は大きい.