研究課題
若手研究
精神的健康の維持において,自分の肯定的な体験に目を向けた振り返りは,未来に対する前向きな考え方を育む観点で重要である.しかし,過去の体験を肯定的に振り返ることは難しく,生活の中で肯定的な体験を経験していても,自分の生活状況を否定的に捉えてしまうことがある.本研究では,生活の中での肯定的な体験を記録し,その内容を閲覧できる仕組みによって,前向きな考え方の形成を促進できるかを検討する.特に,肯定的な体験を構成する要素として「笑い」に着目し,笑いを伴う過去の体験の情報をどのように提示することが,精神的健康につながる前向きな考え方を形成する上で有効であるのかを明らかにする.