研究課題
若手研究
あらゆるドメインに頑健な音声認識システムを構築するための,音声認識に密結合した音声合成に基づくデータ拡張および学習アルゴリズムの確立を目指す.テキストのみから音声合成を用いて音声認識の訓練データを作成する手法は,音声認識の学習に必要なペアデータが少なくとも良い結果を示しているが,認識・合成を独立に設計を行うため,音声認識性能の改善が限定的であるという問題がある.本研究では音声認識・音声合成の特性を考慮するために (1)認識内で自然音声と合成音声の差異の充足,(2)合成内で話者間・話者内多様性を考慮したモデル,(3)両モデルの相補的な学習のための敵対性ネットワークの設計の3つの研究に取り組む.