研究課題/領域番号 |
23K17019
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
|
研究機関 | 弓削商船高等専門学校 |
研究代表者 |
榎本 浩義 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (70964394)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | UML / 部品からの再構成 |
研究開始時の研究の概要 |
統一モデリング言語(UML)は,システム設計を学ぶ上で必須の知識だが,初学者の教育は難しい.本研究では,部品からの再構成を通してUMLの作成プロセスを支援する学習支援システムを開発し,教育現場で実践的に利用して学習効果を評価する.UMLの典型的な学び方は,見本のUMLを見せ,理解させ,同様に作ってみさせることだが,UMLの読み取りは簡単ではない.本研究で開発するシステムは,見本のUMLを分解し学習者に再構成させることにより,(1)UMLの構造を可視化・操作可能化してUMLの読み取りを支援するとともに,(2)作成したUMLの即時的な診断・フィードバックを実現し,UMLの作成を総合的に支援する.
|
研究実績の概要 |
複雑化したシステムをわかりやすく記述する統一モデリング言語(UML)は,システム設計を学ぶ上で必須の知識と考えられるが,プログラミングを初めとして様々な知識が必要となるため,初学者の教育は難しいとされる.本研究では,あらかじめ用意した完成形のUMLを分解して部品にし,それらの部品から元のUMLを再構成することを通して,UMLの作成プロセスを支援する学習支援システムを開発し,教育現場で実践的に利用して学習効果を評価する.UMLの典型的な学び方は,見本を提示して理解させ,同様のものを作ってみさせることだが,UMLの読み取りは簡単ではない.本研究で開発するシステムは,教授者があらかじめ用意した見本のUMLを分解したものを学習者に再構成させることにより,UMLがもつ構造を可視化・操作可能化してUMLの読み取りを支援するとともに,見本のUMLと作成したUMLの比較による即時的な診断・フィードバックを実現し,UMLの作成を総合的に支援する.研究実施計画としては,(i)UMLの再構成を明示的・操作的に行える学習環境の設計・開発,(ii)この課題を取り込んだ授業設計,(iii)授業における実践と評価,(iv)各教育現場での実践,を行い,本研究課題の成果であるシステムの教育効果を示していく.まず(i)では,開発済みシステムの拡張の開発を実施し,UMLの再構成が行えるシステムとしていくが,本年度においてはシステムで行える演習内容についての研究報告を行い,システム開発を進める準備のひとつができている.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定としていた,開発済みシステムの拡張の開発を進めることができていないため,やや遅れていると判断しているが,システム化の前に,UMLの再構成が学習者にとって実施可能かの検証を進めているためなので,今後の研究進捗に差し支えはない見込みである.
|
今後の研究の推進方策 |
UML再構成が学習者にとって実施可能の見込みが立てた後,開発済みシステムの拡張の開発を実施し,研究システムの開発を進める.
|