研究課題/領域番号 |
23K17103
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
藤村 瞳 愛媛大学, 法文学部, 講師 (60845311)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | からゆきさん / アジア / キリスト教 / キリスト教矯風会 / 英領ビルマ / ジェンダー史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1890年代~1920年代のビルマ(ミャンマー)におけるキリスト教女性禁酒団体(Women’s Christian Temperance Union: WCTU)の活動と「からゆきさん」をめぐる対応を明らかにすることで、グローバルとローカルの往還のなかからジェンダー規範の構築プロセスを解明するものである。ビルマ人女性バプテストを中心としたWCTUがビルマ社会における女子教育の拡大と道徳的な女性像の確立を推し進めた一方で、ナショナリズムや経済格差、社会階層などの女性間の権力構造を不可視化していったと論証することで、近代アジアの女性運動の正負の面を論点化していくことを目指す。
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研究実績の概要 |
本事業は、アジアのキリスト教ネットワークに着目しながら、近代アジアにおける女性観・ジェンダーの生成を複眼的に捉えなおすことを試みるものである。英領ビルマにおけるWCTUに関しては、一元化された情報が存在しないため、英語およびビルマ語の新聞などの定期刊行物を精読し内容を整理する作業がまず必要である。そこで本年度の課題として、国内およびアメリカでの文献調査にて史料を収集し、1890年代から1920年代までのWCTUビルマ支部の活動の特徴とその変遷を跡付けることを目標とした。 まず、オハイホ公立文書館に所蔵されているビルマWCTU機関紙『The Life Line』については、デジタルコピーを入手することができた。また、国内の大学図書館についてWWCTUの機関紙『Union Signal』を閲覧し、ビルマWCTUに関する記事を収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年度である今年は、当初予定した計画に遅れが生じることとなった。その理由は主に以下の理由による。 現在の着任校での業務に想定より時間を取られてしまい、海外史料調査を実施することが叶わなかった。年度末に学生の海外引率業務を担うこととなり、さらに別の国際会議との調整も難しくなったことが具体的な理由である。
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今後の研究の推進方策 |
初年度における史料調査がすすまなかったため、調査スケジュールを全体的に繰り越す。具体的には今年度にイギリス調査および国内の調査をすすめ、前年度分の遅れを取り戻す。 昨年度の研究の遅れの要因となった本務校での業務については、今年度は担当を外れている。そのため、今年度については現時点での予定から大幅な遅れは出ないと想定される。
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