研究課題/領域番号 |
23K17132
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
小田 龍聖 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (20848973)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 森林空間利用 / キャンプ / 計量テキスト分析 / テキストマイニング / コンテンツツーリズム / 森林レクリエーション / キャンプ場 / SNSビッグデータ / アンケート調査 |
研究開始時の研究の概要 |
都市住民による観光を中心とした森林の活用への期待は大きく、特に森林のキャンプ場としての活用に期待が集まっている。多様化するキャンプ場の需要に合わせ効率的に施設整備を進めるためには、利用者ニーズを把握し、キャンプ場が人々に提供するコンテンツを評価する必要がある。そもそも都市の人々のキャンプ場の利用ニーズはどこにあるのだろうか。本研究は、アンケート調査やインタビュー調査に加えてSNSビックデータを活用し、森林キャンプ場の利用実態や利用者ニーズを経時的、広域的に把握、分析し、今後の森林キャンプ場整備の方向性を示すとともに、SNSによる調査手法の妥当性、有用性について検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、森林キャンプ場に着目し、都市住民による森林の活用について、SNSデータ、WEBアンケート調査、インタビュー調査から分析し、効率的な森林利用施設の整備につながる都市住民の利用ニーズの把握およびSNSデータの活用によるデータ収集の妥当性の検討を目的としている。2023年度では、SNS上でのキャンプ場に関わる投稿についてデータ収集と分析を進めてきている。具体的には、X(旧Twitter)のAPIを活用し、キャンプを中心に森林空間を利用するレジャー、あるいはキャンプに関連する用語を含む投稿を1年分収集した。 実績としては、X(Twitter)から収集したキャンプに関するデータのうち、キャンプ場をテーマとしたアニメ作品に関わる投稿について、テキストマイニングによって分析した結果を2023年度日本造園学会全国大会で報告した。レジャー利用者の集中するゴールデンウィーク中に投稿されたデータから、投稿中の地名を抽出・計量し、当該作品中に登場する地名の出現頻度を分析した。キャンプをテーマとした作品の関連スポットを巡るコンテンツツーリズムを目的とした旅行者であっても、キャンプ場そのものの投稿が多いわけではなく、周辺の施設、観光スポットを利用する日帰り型の旅行者が多いことが示唆された。また、キャンプ場間での投稿数を比較すると、定期バス等の交通アクセスやバンガロー等の施設が良好なキャンプ場で投稿数が増える傾向が見られ、施設整備が利用者にとって重要であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していたSNS(旧Twitter、X)で、APIを中心としたデータ収集に関する仕様の変更があったが、適宜対応して当初予定していた1年分のSNSデータの収集は無事に完了し、分析を進めることができた。投稿に添付された画像の分析については、仕様変更への対応に一定の時間を取られたため、一部を2024年度に繰り越すことにしたが、あわせてキャンプ場以外の森林空間利用に関するテキストデータの収集ができたため、森林キャンプ利用のニーズを、他の森林レジャーと比較して多角的に分析するための準備が進められた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度にSNSから収集したデータをもとに、森林のキャンプ場利用に対して、利用ニーズを直接的に把握するためのWEBアンケートを実施する。
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