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インドにおけるミルクの商品化と家畜飼育をめぐる政治経済のジェンダー分析

研究課題

研究課題/領域番号 23K17135
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分80030:ジェンダー関連
研究機関横浜国立大学

研究代表者

中村 雪子  横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 日本学術振興会特別研究員 (60850708)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードインド / ミルク / 商品化 / ジェンダー / 女性労働 / 酪農産業 / 女性酪農協同組合
研究開始時の研究の概要

インドにおいて、近年加速する酪農産業の展開の中で、ミルク生産網の末端では「伝統的」性別役割として女性が家畜飼育・搾乳労働に従事している。本研究は、近代以降に顕著に進むミルクの商品化に現れる交差性を検討し、インドにおける酪農開発・酪農産業と女性の結びつきの論拠となってきた「自然化された」性別役割分業としての女性の家畜飼育・搾乳労働の議論の精緻化を試みるものである。先行研究のレビュー、植民地支配期からのミルクと家畜飼育・搾乳とジェンダーをめぐる表象と政策文書や調査研究における言説の分析と「人々とウシ、家畜飼育、ミルク」の関係についての現地調査を主要な方法とする。

研究実績の概要

近年、インドでは乳製品消費が増加し酪農産業の存在感が増している。近代以降の商品としてのミルクは、近代性、科学的栄養、国民の健康増進、育児との関連で母親業における議論など、「優れた国民」育成、「成長」に関わる近代国民国家と資本主義との親和性の高いジェンダー化されたイデオロギーをまとっている。一方、インドにおいて、近年加速する酪農産業の展開の中で、ミルク生産網の末端では「伝統的」性別役割として女性が家畜飼育・搾乳労働に従事する。本研究では、商品化された「関係的物質」としてのミルクに現れる交差性を検討し酪農開発・酪農産業と女性の結びつきの論拠となってきた「自然化された」性別役割分業としての女性の家畜飼育・搾乳労働の議論の精緻化を試みる。先行研究のレビュー、植民地支配期からのミルクと家畜飼育・搾乳とジェンダーをめぐる表象と政策文書や調査研究における言説の分析と現地調査を主要な方法とする。
本年度は、主に、先行研究の文献サーベイと文献レビュー、現地調査を行った。ポストヒューマニストフェミニストの視点からインドにおいて未曽有の活況を見せる家畜資源の商品化を分析した研究を中心に、フェミニストフード研究、フェミニストポリティカルエコロジー論、フェミニスト・ポリティカルエコノミー論に関する文献サーベイや関連研究会、国内・国際学会への参加を通じて本研究に取り組むための視野を広げることに努めた。さらに、本研究において重要な視角と設定しているケア論ついては、関連の展覧会に参加、同様に、交差性論についても、関連する書籍の購読を目的とした研究会を開催し知見を深めた。加えて、長年の調査地において実施した現地調査では、改めて「女性―ウシ―ミルク」の関係を把握するための参与観察を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定より、広い分野における文献サーベイを実施したため、レビューの作業に遅れがでているため。

今後の研究の推進方策

分析枠組み構築のために新たな理論研究と必要な文献レビューの対象の追加があったため、計画の変更が必要である。今後は、引き続き理論研究、文献サーベイ・先行研究のレビューを進め分析枠組みの精緻化に取り組む。さらに一次資料の収集、現地調査を実施する予定である。文献サーベイ・文献研究については、近年研究が進展しているフェミニスト・フード論とフェミニスト・ポリティカルエコロジー論を新たな検討領域として先行研究のレビューを行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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