研究課題
若手研究
人が物やことをデザインするとき,設計図や概念図,スケッチといった図式表現を媒介にする.例えば,建築物などの形態を考える際には,実現することを考慮した部材の接続関係を想定する.本研究は,構造物の接続関係をグラフとして扱うことで,構造物の剛性を組合せ的に扱う理論である組合せ剛性理論をはじめとした計算幾何に基づいた直観的形態デザイン手法を探究する.組合せ剛性理論の成果は人々の構造物の剛性に関する直感を厳密に数理の問題として議論したものであると言え,設計の初期段階より剛性の検討が可能となり,設計者が直観的に思い浮かべる形態をより自然に実現可能となる.