研究課題/領域番号 |
23K17163
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
鈴木 一生 城西大学, 経営学部, 助教 (40963129)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 公民協働 / 公共経営 / 特別目的政府 / 公共図書館 / 事例分析 |
研究開始時の研究の概要 |
政府部門の財政悪化と住民ニーズの多様化を背景に、「ガバメント」という政府主体の一元的に公共サービスを提供する体制から「ガバナンス」という多様なアクターが多元的かつ相互補完的に公共サービスを提供する体制への転換が求められている。図書館の領域においても経営の意思決定への住民参加の機会を確保し、住民の需要を充足したサービスを持続的に提供するための仕組みづくりが重要な論点となっている。そこで、本研究では、図書館経営における公民協働のあり方を考察する上で、最も示唆に富む対象として、米国において「公」と「民」の協働の基盤として機能していると評価される図書館区という経営形態の実態を事例分析によって解明する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、図書館区による「公」と「民」の協働を基盤とした持続可能な公共図書館経営の実態を詳細な事例分析によって明らかにすることである。具体的には、地域住民から構成される委員会が図書館区におけるサービス提供にどのような影響を与えているのかを文献調査とインタビュー調査を通して解明する。そして、本研究の成果に基づき、現在日本及び国際的にも活発に議論されている「図書館経営における住民参加」の利点と欠点を提示し、公民協働の今後の展望を示す。2023年度は、特別目的政府である図書館区による「公」と「民」の協働を基盤とした公共図書館経営の実態を解明するために、主に文献調査を実施した。具体的には、データベースを中心としたオンラインでの広範な資料収集・分析によって図書館区における公民協働の理論的基盤を解明するための調査である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初、2024 年7 月から米国オレゴン州における事例分析対象館での半構造化インタビューを実施する予定であったが、歴史的な円安によって当初の想定よりも支出の大幅な増加が見込まれるため、滞在期間や時期を見直すこととした。そのため、まだ事例分析対象館での半構造化インタビューの実施に向けて調査対象館の図書館委員会メンバーや館長、図書館職員と予定の調整も実施できていないため、やや遅れているとの進捗状況と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度、米国オレゴン州における事例分析対象館での半構造化インタビューを実施するため、事例分析対象館での半構造化インタビューの実施に向けて調査対象館の図書館委員会メンバーや館長、図書館職員と予定を調整する。
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