研究課題
若手研究
本研究では,声の個人差まで捉えられる精度で予測できる発声シミュレーション手法を確立し,臨床現場における発声障害の治療に活かせる数値解析技術を構築する.医療画像から3次元の声帯モデルを構築し,病的な声帯振動から発生する音を予測できるようにする.解析により予測した音は,被験者の音声と比較することにより精度を検証し,音声の個人差が生まれる要因や,喉頭炎やインプラント挿入による声質への影響を明らかにする.さらに,手術前後における声の変化を予測することにより医師と連携して最適な治療術の提案を試み,病的声帯発声の治療へ貢献する.