研究課題
若手研究
ヒトの動作は、心臓の鼓動から音で発生するナノレベルの聴覚器の振動まで、広範である。生体医工学の目的の一つは、これらを実測して臨床診断に繋げることと、基礎生命科学の知見を深めること、である。しかし現在でも、極微で超高速な運動については、動きノイズの大きなin vivoレベルでの検証が技術的に困難である。そこで、振動計測技術のノウハウを活用・拡張し、生きた動物の多臓器表面で生じる複雑なダイナミクスを可視化し、将来、臨床診断に繋がる基盤技術を創出する。同時に、これまで未踏であった高周波振動現象の抽出にも挑戦し、臨床応用を軸とした生体医工学の発展のみならず、振動学の新たな学理究明を目指す。